元文系がフロントエンドに転身して0ヶ月経った話

つい最近転職して、web系のデザイン会社でフロントエンドエンジニアになりました。

僕は高校・大学と文系まっしぐらでした。 そして大学三年生、就活が始まって割と早い段階で

「このまま何社も落ちて、やっと受かった数社の中から一社選んで、身を粉にして働いて...」

と自分の未来が垣間見えた瞬間になんだか嫌になって

「一人でメシを食っていくんだ」

とひねくれただけではなく、アプリ開発が流行っていたことから

「そうだアプリで一発当てよう」

と安易な発想をしてしまいます。

そしてよくわからないまま買った書籍を参考に、 親に頼んで買ってもらったmacbook airアプリ開発を始めました。

学校の図書館の学習スペースが作業場でした。

そして3本のゲームアプリを開発しました。 ・ターバンのカレー屋 ・All Zero ・make 10 というタイトルです。 iOS版はもう配信されていませんが、Android版はGooglePlayでダウンロード可能です。

しかし目論見は外れ、全然稼げませんでした。

そのとき季節は春、同期はみなピカピカの新入社員になっていました。

一方の僕は、茹でたパスタに醤油をかけて食べていました。 洗顔フォームを手でもこもこに泡立てる練習をしていました。

「次こそしっかりしたアプリをつくるんだ」

と、いくつかアイデアはあったもののどう実装していいのか分からず、台所と風呂場に逃げ込む日々でした。

そんな頃、貯金がなくなります。

働かねば!!! 最近よくあるカッケーサイトとか作れるようになりたいな!! そんなのできたらアプリとかも余裕なのでは?? お金ももらえてプログラミングも勉強できたら最高では??

と思い、検索して最初に出てきたweb作成会社に電話をかけます。

「業務未経験か〜レスポンシブとかいける?」

レスポンシブ...?当時本当になんのことかも分からなかったので、なんですかそれと聞き返すと笑いながら電話を切られました。

やばいぞ、パスタさえ食べられなくなるぞと泣きそうになっているところで、 「実務未経験ok!自社サービスの開発・保守」とうたっている会社を見つけます。

面接に行き「オブジェクト指向プログラミングってどんな感じか説明できますか?」と聞かれ、 なんですかそれと言って笑いながら追い出されても困るので、 いつかどこかのサイトでみた車の設計図が〜〜みたいな話をうろ覚えで話した記憶があります。

完全独学のド素人だったことはバレていましたが、なんとか採用してもらえます。

ちなみに自社サービスは、 お金のある(?)男性がネットを通じて女性とやりとりする際に、少しばかり手数料をいただくサイトです。

業務ではフロント部分も全く触らないことはありませんでしたが、 ほとんどがサーバーサイドで、DB設計なども行っていました。 しかも独自のフレームワークを使用しておりググっても分からないことだらけでした。

しかしながらエンジニアの先輩がとても良くしてくれたおかげで、 楽しく働けた上に美味しいご飯も食べられるようになりました。

そして2年が経ちます。 職場に不満があったわけではありませんが、2年間を目処に転職しようとどこかで考えていました。 なので、辞めました。

転職先は決まっていませんでしたが 「とりあえず貯金を使ってのんびりしよう、お金がなくなったら火がつくだろう」 と楽天的な考えでした。

そして約半年後。海外旅行に行ったり悠々自適な暮らしをしていたせいか、お金がなくなります。

たまたま近くで開催されたデザイン会社の合同説明会イベントに参加し、 そこで出会った会社にフロントエンジニアとしてめでたく迎え入れ(?)ようとしているところで、現在に追いつきます。

今までは自社伝統の(古い)独自フレームワークを使ったサーバーサイドの業務ばかりだった僕が、 今度はwebデザイン会社です。

知識と実力を兼ね揃えたデザイナー陣に囲まれ、 ナウくてカッケー動きを追求したフロントエンドプログラミングを行っていく必要があります。 さながら浦島太郎状態です。 飛び交う単語も分からなければ、この会社が業界でどんな立ち位置かもあまりわかりません。

勤め始めて数日が経ちますが、分からないことだらけです。 しかし曲がりなりにもプログラミングをかじってきた訳ですから、全く太刀打ちできないという訳ではなさそうです。

そして今日、代表とお昼ご飯を食べていた際に「アウトプットアウトプットアウトプット」と言われたので、 なんだか使命感にかられ筆をとった次第です。

このブログでは元文系で別分野からやってきた僕なりの視点で、 フロントエンドにおける知識をはじめ、デザイン業界の仕組みなども含めて その日に覚えたことや気付いたことを記事にしていけたらいいなあと思っています。